【整備255】エンジンOH その58 ﾊﾞﾙﾌﾞｼﾑ入替え･ｸﾘｱﾗﾝｽ再測定

Ｃ型エンジンから、シムを全部取り外しました
油まみれなので、軽く拭いておきます

シムに書いてあるサイズを見て記録しましたが、ちょっと残念な結果となりました
210～220辺りのサイズが欲しかったのですが、出てきたサイズは一つを除いてみんな230オーバー

う～ん、せっかく外したのですが、ほとんど使えません

エクセルで作り直しました
ちょっと考えたのですが、簡単なプログラムを組んで
『最適シム選択ソフト』というものが作れないでしょうか？
今あるシムだけで、最適な入れ替えを表示するソフト

・・・３時間かけて挑戦しましたが、挫折しました
気合があれば、またそのうち挑戦したいものです

ＫＴＣのシクネスゲージがきましたが
小さい方から0.04・0.05・0.08・・・
組み合わせに頭を使いますが、慣れれば多少は細かく測れます
でも、0.11とか0.21とか、0.01が測れません
仕方がないので、今ある道具と部品で、私が出来る範囲でやって見ます

再度、バルブクリアランスを細かいシクネスゲージで測りなおします
そのデータに基づいて、主に入れ替え中心で、最適と思われる箇所に矢印で書き込んでいきます

抜いては入れて、玉突きで出たシムをまた他の場所に入れて・・・と、入れ替えるシリンダーをクランクシャフトを右回りに回しながら圧縮上死点にして入れ替えていきます
結局、いじる必要のない５つ程のバルブを残して、あとはすべて入れ替えました
Ｃ型から使った物は、たった一個でしたが、その一個もまた重要です

入れ替えが終わったら、再度クリアランスを測定します

しかしながら、こう書くと、実に面倒くさい事を何度も何度もやっていたのですね
やっている時は夢中で気が付きませんでした

こちらは入れ替え前のデータ
二度測って、誤差を確認しています

入れ替え後の、最終クリアランスデータ
少なくとも、ＥＸ側は、ほぼ見事に調整に成功しました
すべてのバルブクリアランスが、綺麗に許容範囲内です

インテークは、これ以上もうどうしようもありません
新品のシムをいくつか取れば解消できると思いますが、震災の影響もありますし、いつ来るかわかりません
やる前よりは改善した、ということで、これでよしとします