【整備215】フライホイール軽量化加工・面研 その4 フェーシング面研磨
目的 | 修理・故障・メンテナンス |
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作業 | DIY |
難易度 | ★★★ |
作業時間 | 12時間以上 |
1
デプスゲージ
タイヤの溝とかを測るものです
安物ですが、これを使ってクラッチカバー(プレッシャープレート)の固定位置と、クラッチディスク(フリクションディスク)当たり面の、規定段差が何ミリあるかを測ります
2
この段差を測っておいて、基本的にはこの高さを守って面を削ります
クラッチ(キット)をこれだけ売っているくせに構造をよく把握していなかったのですが、クラッチカバーとディスクは、通常フライホイールにくっついて回転しています
このフライホイールにある段差は、ディスクが滑らずきちんと圧着している規定の高さ、だと思います
ということは、少しだけ段差を低くしてやる、または平らにすると、カバーのバネの力が強くなって、圧着が高くなるのではないか、と想像できます
強化クラッチとまではいきませんが、パワードエンジン?なら、少しくらい圧着が高い方がいいのではないか
と考えました
3
規定の段差は、大体1mm
目読みで細かく見ると、1.2mmくらいです
この段差を無くして、平らにして軽量化している方もいます
ということは、レリーズはクラッチワイヤーの調整範囲で可能のようです
ただ、踏力は強くなるかもしれません
腰が弱い私は、あまりクラッチを踏む力を強くは出来ないので
結論は、ほんのわずか、0.9mmの段差を目指して削ることにしました
6
裏側は、リングギヤとぴったりまで削ってあります
表面は、あと5mmくらい削り代(しろ)があります
ただ、クラッチボルトの首下ネジ部全長は、18mm
そこから引算して、スプリングワッシャーの厚みが1.5mm
クラッチカバー自体の厚みが3.0mm
差し引き、13.5mmの厚みを超えてしまうと、クラッチボルトの頭が裏側へ出てしまいます
ボルトのネジ部全長を使ってカバーを固定しないと強度的に危ないかと思い、円周部は薄くしてもミニマム14mmくらい迄、ということで、削っていきます
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フライホイールは、削った感じで言うと、まったく外車のローターと同じ感触です
国産車のローターは、外車と比較すると、硬めです
熱変化したローターなどには、たまに歯の方が負けます
外国車のローターは、定期交換部品との考えで、研磨は前提のようで柔らかい感じです
歯もサクっと入り、ハウリングも起こさず、綺麗に研磨できます
ブレンボなどもそうです
国産と逆でパッドの方が強く、よくローターを減らすので淵が残るのが外国車ローターの特徴です
フライホイールは、この外国車ローターと、まったく同じ感じの研磨感でした
といって削りカスを載せても・・・
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