【整備231】エンジン腰下OH その34 ﾋﾟｽﾄﾝ組込み

これからピストンを組み込みます
コンロッドキャップを外して、両方のメタルにＡＳＰを塗ります
ピストンリングやピストンにも、ＡＳＰやオイルを塗ります
シリンダーにも、指で薄くオイルを塗り伸ばしておきます

最初は、１番と４番をいれます
クランクシャフトを回して、１番と４番が上に来るように合わせます

ピストンリングコンプレッサーを使って、ピストンを入れます

書くと１行ですが、何度やっても入らず、ピストンリングが折れるかも・・・という恐怖と戦いながらやっと入れることができました
思った以上に、かなり硬い感覚です

次に、２番と３番をいれます

同じくクランクを回して定位置につけ、
ＡＳＰやオイルを塗ります

何とか入りました

ふと、写真を撮っていないことに気がつきました
一生懸命に格闘していたので、すっかり忘れていました
というか、心の余裕がありません

こんな感じで入れていきます
ふと気がつくと、リングが下からはみ出していてやり直したり
コンプレッサーがゆるくなってしまったり
ふちで手を切りそうになったり

でも４つ目あたりでは、かなり慣れてきました

これで全部入りました

ピストンとシリンダーの内部は、こんなにクリアランスが無いものなのですね
そのわずかな隙間を、ピストンリングが埋めているのです
抜くのは簡単、入れるのは難しいです

シリンダーをひっくり返して、コンロッドのキャップを締めます
１番と４番が入ったら締め、２番と３番が入ったら締め
ジャーナルに傷がつかないよう注意します

クランクのリヤのオイルシールを入れます
これもまた厳しそうです